Shiba Inuとは(柴犬コイン・イバイヌコイン)?
Shiba Inu(SHIB)は、
ミームコインとして誕生し、爆発的な成長を遂げた
仮想通貨(暗号資産)です。この記事では、SHIBの基本情報、歴史、特徴、そして今後の価格や将来性について詳しく解説し、「Shiba Inuコイン(シバイヌコイン)とは何か」を学んでいきましょう。
Shiba Inu(SHIB)とは?
Shiba Inu(SHIB)は、
ドージコインのミーム通貨として発行された仮想通貨です。2020年8月に「Ryoshi」と名乗る匿名の人物(または団体)によって開発されました。正式名称は「Shiba Inu Token」ですが、慣用的に「柴犬コイン」や「シバイヌコイン」とも呼ばれています。SHIBのトークン価格は短期間で驚異的な上昇を見せ、多くの投資家を魅了しました。
イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上に構築されたERC-20のトークンであるSHIBは、当初は「ジョーク」として始まりましたが、現在では独自のエコシステムを持つ実用的な暗号資産へと進化しています。
ミームコインとは?
ミームコインは、インターネットのミーム文化から生まれた暗号資産です。ミームとはSNSなどで拡散されるネタ画像や面白動画、短いテキスト表現などのことです。Shiba Inu(SHIB)は、柴犬のミーム画像をモチーフにしたドージコインを真似て作られており、同じく柴犬をマスコットにしています。一般に、ミームコインは主に面白さやユーモアを追求して作られており、実用性や市場価値はほとんどありませんが、柴犬コインは実用性も兼ね備えています。ミームコインの特徴として、SNSのトレンドや著名人の発言などで一躍人気が高まり、価格が急騰することもあります。2025年3月時点での時価総額ランキングは、ドージコインが8位、柴犬コインが17位(CoinMarketCap)となっており、シバイヌコインの時価総額は2兆円を超えています。
Shiba Inu(SHIB)の誕生
Shiba Inuという名前は日本の犬種「柴犬」から来ています。この犬種は21世紀に「Doge(ドージ)」という名前のインターネットミームとして流行しました。このミームが非常に人気となり、プログラマーたちがそれに基づいた暗号資産を作り、ドージコインと名付けました。SHIBの創設者は「Ryoshi(リョシ)」という匿名の人物またはグループです。柴犬コインは、ドージコインを超えることという明確な目標があります。SHIBはより優れたサービスを提供することでこれを達成しようとしています。仮想通貨シバイヌコイン(柴犬コイン)について開発者は「リーダーのいない、100%分散型で自律的で永続的なコミュニティを構築できるかの実験」と述べています。また、Ryoshiの
ブログには、富士川の漁師の姿を描いた葛飾北斎の『冨嶽三十六景 甲州石班澤』が使われており、「Ryoshi」は日本語の「漁師」を意識したものである可能性があります。ホワイトペーパー(Woofpaper)では、宮本武蔵の『五輪書』が何度も引用されており、日本文化に深い理解や興味を持つ人物だったのかもしれません。当初、トークン総供給量の50%(500兆枚)がイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリンに送られました。これらのコインは「焼却された」と考えられていましたが、ブテリン氏はその内の50兆枚をインドのCOVID-19対策慈善団体に寄付しました。この寄付は約10億ドルに相当し、シバイヌコミュニティの拡大に貢献しました。残りのトークンもブテリンによって焼却され、希少性が高められました。
ドージコイン(DOGE)との違い
シバイヌコイン(柴犬コイン)は、ドージコインを真似て作られたミームコインですが、技術基盤や用途、仕組みなどには多くの違いがあります。

*CoinMarketCap、2025年3月時点ドージコインが著名人を含む熱狂的なファン層を獲得して市場価値を高めてきたのに対し、シバイヌコイン(柴犬コイン)は活発なコミュニティ活動に支えられ、プロジェクト開発と独自のエコシステムの拡大に積極的に取り組んでいます。
Shiba Inu(SHIB)の仕組み
Shiba Inu(SHIB)はイーサリアムネットワーク上で立ち上げられたプロジェクトです。そのため、シバイヌコインのコンセンサスメカニズムはイーサリアムと同じく、
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を行っています。SHIBトークンはERC-20のトークンであり、それぞれが等価値を持つ「代替可能」なトークンです。SHIBの価格はこのトークン特性から影響を受けます。シバイヌコインの総供給量は1000兆枚という非常に膨大な数です。このため、供給量に制限があるにもかかわらず、インフレ特性を持つほど十分に大きいといえます。2025年3月現在のSHIBのトークン流通量は約589兆枚です。
Shiba Inu(SHIB)の価格推移と価格予測
シバイヌコイン(Shiba Inu)は2020年8月に0.00000001ドル未満の価格でスタートしました。2020年を通して、そして2021年初めまで、この非常に低い価格が続きました。市場の強気トレンドに伴い、2021年には2度の急騰を記録しました。
- 2021年5月:イーロン・マスク氏が米国のコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し、ドージコインのネタにコントを演じたことがきっかけで、同じ犬系コインであるシバイヌコインが急騰しました。この時期、暗号資産市場全体が将来性が期待されている状況だったことや、同月8日から10日の間に、シバイヌコインがOKX、HTX、Binance、FTXなどの複数の海外取引所の新規上場も後押ししました。
- 2021年10月:SHIBは再び急騰し、10月28日には過去最高値(0.000088ドル)を記録しました。急騰のきっかけは、10月4日にイーロン・マスク氏が飼っている柴犬の写真をツイートしたことと言われています。この時期は、同月19日に米国でビットコインの先物ETFが上場し、仮想通貨市場全体が盛り上がっていました。
この2度の急騰により、2021年の1年間でシバイヌコイン(柴犬コイン)は約50万倍まで上昇し、わずか200円の投資から億り人になれた可能性があります。2022年1月までに、0.00003ドルに戻り、その後2022年から2023年にかけて仮想通貨市場全体の低迷と共に下落が続きました。2023年末以降、仮想通貨市場は再び上昇を始め、ビットコインの価格も2024年3月に当時の過去最高値を更新しました。Shiba Inuも2024年2月末ごろから価格が大きく上昇し、再び注目を集めています。今後のトークン価格は、市場全体の動向や開発の進捗、そして著名人の発言など複数の要因によって左右される可能性があります。専門家の中には、Shiba Inuの価格が長期的に0.001ドルに到達する将来性があると予測する人もいますが、そのためには大規模なトークンバーンと実用的なユースケースの向上が必要でしょう。
シバイヌコインの魅力
1. 希少性:デフレ型の供給モデル
シバイヌコイン(Shiba Inu)はコインの供給量を限定するデフレ型の供給モデルを採用し、希少性を維持しています。発行上限は1,000兆枚(すべて発行済み)と非常に大きいですが、そのうちの約40%がすでにバーンされています。SHIBAの価格は、この
トークンバーン(焼却)メカニズムによって長期的に上昇する可能性があります。トークンバーンとは、発行済みの暗号資産を二度と取り出すことのできない特別な
ウォレットアドレスに送金し、永久に取引されないようにすることです。流通量が減少してコインの希少性が高まるため、需要が増えると価格が上昇する仕組みです。シバイヌコイン(柴犬コイン)は、開発者が発行総数の約半数をイーサリアムの創業者ヴィタリック・ブテリン氏のウォレットに一方的に送りました。しかしブテリン氏は約410兆枚をバーンし、残りをインドのコロナ救済基金(India Covid Relief Fund)などの慈善団体に寄付しました。その後もSHIBは、0.01ドルまで引き上げることを目標にトークンバーンを行っています。
2. 実用性:シバイヌのエコシステム
シバイヌコイン(Shiba Inu)は、ミームコインから実用的な暗号資産への進化を遂げています。イーサリアム上でスマートコントラクトを活用し、
DEX(分散型取引所)や
NFT(Non-Fungible Token)コレクションなどを展開する独自のエコシステムを拡大させています。
シバスワップ(ShibaSwap)
シバスワップはDEX(分散型取引所)サービスで、シバイヌエコシステム内で使用されるSHIB、BONE、LEASHの3つのトークンのスワップが行えます。また、ステーキングすることで報酬も得られます。
- SHIB:シバイヌエコシステムの基本のトークン
- BONE:ガバナンストークンで、Doggy DAOでの投票権を持つ。シバリウムのネットワーク手数料やステーキング報酬にも使用
- LEASH:供給量が限られた希少価値の高いトークン(Doge Killer)
NFTコレクション(SHIBOSHIS)
SHIBOSHISは、シバイヌのNFTコレクションです。2021年10月に10,000点限定でリリースされ、発売開始後約35分で完売しました。2024年2月には、新基準(
ERC-404規格)のNFTコレクションSheboshisが20,000点限定で発表され、こちらもわずか5分で完売しました。
シバリウム(Shibarium)
2023年8月、シバイヌコイン(柴犬コイン)は、独自の
レイヤー2(L2)ブロックチェーン「シバリウム」を正式リリースし、処理速度の改善と手数料の低減に成功しました。レイヤー2は、イーサリアムなどのメインの
ブロックチェーン(レイヤー1)上に別の階層を設け、取引の一部をメインチェーンからL2へ移動してオフチェーン処理を行う技術です。2025年3月現在、総ウォレット数は1.9億を超え、累計の取引件数は9億件以上に達しています(
Shibarium explorer)。シバリウム上でDAppsの開発も可能であり、今後のサービス展開に期待が寄せられています。
今後の開発計画
- メタバース:ShibTheMetaverseというメタバースプロジェクトが進行中で、メタバース内の土地の販売も開始されています
- ゲーム:NFTカードゲームのShiba Eternityが既に利用可能
- 多数のプロジェクト:シバリウムのマーケティング責任者Lucie氏は「シバリウムは、パートナーシップを通じて将来的に1,000プロジェクトの追加を目指す」と発言しています
3. 認知度:活発なコミュニティ
シバイヌコイン(柴犬コイン)は、ShibArmy(シバ軍団)と呼ばれる熱心なコミュニティに支えられています。X(旧Twitter)の
公式アカウントのフォロワー数は約393万人で、ドージコイン(約436万人)に次ぐフォロワー数になります。過去にはShibArmyが米ネット証券「ロビンフッド(Robinhood)」への上場を求めて約56万件の署名を集め、実際に上場を果たしています。このようなコミュニティの力がシバイヌコインの価値を支え、関連プロジェクトの発展に貢献しています。
Shiba Inu(SHIB)への投資:注意点と今後の展望
シバイヌコイン(Shiba Inu)は、ミームコインと実用的な通貨の両方の特徴を兼ね備え、独自の地位を築いています。SHIBの投資を検討する際には、以下の点に注意しましょう。
1. 著名人の発言やSNSのトレンドに注意
SHIBの価格は、著名人の発言やSNSのトレンドなどに過剰に反応することがあります。過去の価格変動のきっかけとなったイーロン・マスク氏の発言や、ヴィタリック・ブテリン氏の発信に注意しましょう。また、他のミームコインの動向も把握するようにしましょう。SHIBの価格変動を予測するには、これらの要因を総合的に分析する必要があります。
2. 仮想通貨市場全体のトレンドを把握
SHIBは、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場の全体的なトレンドと密接に関連しています。過去の価格急騰はいずれも、市場全体が好調な時期に起こりました。市場の動向や最新ニュースを把握し、トレンドの変化に備えましょう。将来の価格予測には、この全体的な市場環境の分析が欠かせません。
3. プロジェクトの開発動向に注目
価格の上昇要因は、著名人の発言や市場トレンドなどの外部要因だけではありません。シバイヌコイン(柴犬コイン)自体の魅力が重要です。投資家やコミュニティに愛され続けるかどうかは、今後のエコシステムの発展やサービス展開次第です。シバリウム関連プロジェクトの開発状況や、リリース情報などに注目しましょう。
シバイヌコイン(SHIB)の買い方
シバイヌコイン(柴犬コイン)は国内取引所を始め、多くの仮想通貨取引所の口座で購入することができます。まずBybitのアカウントを
口座開設し、「取引」からシバイヌコインの購入を始めることができます。また、ワンクリックで購入できる「
ワンクリック購入」機能も用意されており、シバイヌコインを素早くシンプルに購入することができます。Bybitのトレーディングインターフェースでは、現物取引や信用取引などのさまざまな買い方を選ぶことも可能です。SHIBの価格チャートの分析を行うこともできます。Bybitでは、クレジット/デビットカードや
P2P、他の仮想通貨の取引など、複数の支払い方法でシバイヌコインを購入できます。暗号資産(仮想通貨)初心者から熟練トレーダーまで、それぞれのニーズに合わせた手法を選べます。取引手数料も透明性の高い形で設定されており、高度なオプションも利用可能です。日本からの利用だと、一度日本国内取引所の口座開設した後、仮想通貨を購入し、その仮想通貨をBybitへ送金してから取引する方がよいでしょう。
Bybitアプリをダウンロードすれば、モバイル端末からもシバイヌコインを購入可能です。BybitアプリはiOS & Android(スマートフォンやタブレット向けバージョンを利用可能)に対応しており、場所を問わず使用可能です。
まとめ
Shiba Inu(柴犬コイン)は、日本の犬種「柴犬」に関連するミームから生まれた暗号資産ですが、単なるミームコインを超えて、独自のエコシステムを持つ実用的な暗号資産へと進化しています。デフレ型の供給モデルによるシバイヌコインの希少性、シバスワップやシバリウムなどの実用的なプロジェクト、そして熱心なコミュニティの支援が、シバイヌコインの魅力となっています。シバイヌコインはもともと「ジョーク」として始まりましたが、現在では時価総額2兆円を超える大きな存在となり、多くの投資家の注目を集め、将来性が期待されています。将来的にはエコシステムのさらなる発展より、SHIBはより価格が上昇する可能性もあります。柴犬コイン(SHIB)への投資はリスクが高いことを理解した上で、少額から始め、仮想通貨市場のトレンドやプロジェクトの開発動向に注目することが重要です。シバイヌコインは、ポートフォリオの一部として、高いリターンを目指す投資家にとって選択肢の一つとなるでしょう。
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